日本一の弁護士を目指す法律系ブログ

法律や昨今の弁護士事情について勝手気ままに書き綴る弁護士を目指す男のブログだと思う。

自動車の飲酒運転の恐ろしさ

自動車を運転する上で、最も大きなトラブルになりやすいのが飲酒運転です。
近年では道路交通法も改正されており、一昔前とは比較にならないほどに飲酒運転への罰則は厳しくなりました。


そのお陰で相対的に減少したとはいえ、まだまだ飲酒運転がなくなった訳ではありません。


重大な事故を起こすことにもつながる飲酒運転の恐ろしさについて、もう一度理解を深めてみましょう。

 

飲酒運転の恐ろしさは様々なものがありますが、自分だけではなく周囲にも迷惑をかけてしまうということがあります。改正された道路交通法では、お酒を飲んで自動車の運転をしたドライバーだけではなく、同乗者についても罰則が問われるのです。

 

同乗者だけではなく、運転をするとわかっているのにお酒を勧めた人や、お酒を提供したお店なども飲酒運転幇助という罪に問われてしまいます。

 

法改正以前では飲酒運転の強要をしたとしても、事故を起こしてしまった加害者以外は罰則が問われることもありませんでした。例えばの話ですが、会社の飲み会があって上司が車で通勤をしている部下に対して、飲酒を強要したと考えてください。

 

結果、取締があって部下は飲酒運転だと判断されても、昔であれば上司は何ら罪に問われることはなかったのですが、現在では違うという形です。

 

一方で、飲酒運転をした本人はどうなるのかと言うと、飲酒運転をしたことで起こした交通事故があれば軽度や重度といった大きさを問うことなく、かなり厳しい罰が科せられます。

 

多くの会社であれば、飲酒運転で交通事故を起こしたともなると、懲戒免職など退職処分になることがほとんどです。また、過失割合そのものが大きくなってしまい、多額の賠償金を請求されるでしょう。

 

さらに言えば、飲酒運転の場合は保険で支払うということができません。裁判の判例では事によると数億円規模で賠償金が請求されるケースがあり、その額を無職になった状態で支払わないといけないのです。

 

仮に本人に支払いができないとしても、家族にも支払い義務が発生してしまいますので、一生のことになると言っても良く、飲酒運転が原因で離婚になるのも珍しくはありません。

 

このように飲酒運転は、全てを失ってしまうと言ってもいいほどのこととなります。すべて失いたくない方は飲んだら乗るなを励行していきましょう。