相手側への対応では自分の言動に注意しよう!
交通事故の加害者もしくは被害者になったら、誰もがパニックに陥って、その場で混乱してしまいます。
しかし、混乱したついでに口走ったほんの一言が、後で自分に不利な状況を作ってしまうこともあります。
事故現場でいくら気が動転しているといっても、相手側に不用意な言動をとってしまうと、そのことが、賠償金額を少なくしてしまうことに関係し、金銭的なデメリットに繋がってしまう可能性があることを覚えておいてください。
では、なぜ不用意な言動がよくないのか、またどんな一言が自分を不利にしてしまうのか、その点を考えてみましょう。
まず、不用意な言動がよくない理由ですが、これは相手側への印象を悪くしてしまうからです。
どんな人物が相手側になるか分かりません。大らかな人もいれば、怒りっぽい人、神経質な人など、色々な人がいます。
このうち、特に神経質で怒りっぽい人については、何気ない自分の言動が気持ちを逆なでしてしまうこともあるので、注意しなければなりません。
相手の感情を害すれば示談交渉を行っても上手くいきにくい状況になってしまうので、相手側に対しては不用意な言動を避け、いつもフラットな態度で臨みましょう。
次に、自分を不利にしてしまう一言ですが、これは特に不用意な謝罪の言葉に注意しなければなりません。
謝罪すること自体は本来いいことなのですが、交通事故においては、こちらが不用意に謝罪すると、相手は罪を完全に認めたのだと勘違いしてしまうことがあります。
そしてこの勘違いが相手を強気にならせ、相手にとって都合のいい条件を押し切られ、結果的にこちらが不利な条件を呑まされる結果を招き、本来であればもらえていた、賠償金や慰謝料が減額されてしまうのです。
なので、まだ示談交渉が始まっていない段階では、軽はずみに謝罪の言葉は、口にしないようにしましょう。
弁護士に交渉を依頼する場合は、弁護士による示談交渉の結果を待って、それによって決定した過失割合に応じて謝罪を行うようにしましょう。
少なくとも事故発生直後は、まだ誰にどのぐらい責任があるのかはっきりしていませんので、不用意に謝るなど、現場での言動には十分注意が必要なのです。