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相続問題〜私の失敗体験

親からの遺産相続なんて、ただ親の遺産を受け継げばいいと簡単に考える人もいますが、実際にはいろいろ複雑な事柄が関係していて、問題がこじれたり失敗するケースも多く見られます。

 


これからまさに遺産相続問題に直面する方もおられるかもしれませんが、相続問題ではどんな問題があるのか、また実際にどんな失敗事例があるのかについて調べておきましょう。

 

 

例えば、遺産の相続対策を税理士に一任して、土地の分割を行ったところ、その土地の一部の価値が0円になってしまったという失敗事例があります。

 


これは何が原因だったかといえば、0円になった土地の一部が道路に接していなかったことですが、もっといえば、土地の遺産相続問題を税理士に一任してしまったことに問題がありました。


なぜなら、税理士は税金に関しては専門家ですが、土地問題についてはいわば門外漢だからです。


特に、土地の分割においては関連の法律知識が必要ですが、税理士がそれを全部把握しているとは限りません。


ではこの場合どうすればよかったかというと、土地の分割に詳しい司法書士に依頼すればよかったでしょう。


そうしておけば、土地を分割してもどこも0円にならずにすむよう相続できたはずです。土地の相続を控えている方は、この失敗事例を頭に入れておいてください。さて、遺産を相続するときは、法律のプロに頼んで遺産分割協議書や財産目録を作ってもらう必要がありますが、こうした書類の作成依頼で失敗することもあります。

 

例えば、ある相続者は行政書士に頼んで財産目録を作ってもらいましたが、実際にそれを法的に活用することになったとき、それがまったく使えない書類だったことが分かったのです。


形式的には立派な財産目録だったのですが、税務上はそれがまったく適用できず、結局、別の法律事務所に依頼して再度作り直してもらう結果になりました。

 


このように、相続で使える書類には、使える書類と使えない書類があり、使えない書類を作って失敗してしまうこともあるので、これに注意しなければなりません。