交通事故に遭ったときに注意する保険会社への対応 - 日本一の弁護士を目指す法律系ブログ

交通事故に遭ったとき、注意しなければならないのは、保険会社への対応です。
人によっては、保険会社の言うことは絶対だと信じて、すべて保険会社の言うとおりに行動してしまう人もいますが、これには注意が必要です。

なぜなら、保険会社が提案することの中にも、本来の適正基準から外れているものがあるからです。

例えば、交通事故に遭ったときに支払われる損害賠償額が分かりやすい事例です。

交通事故の被害に遭って損害賠償額を受け取るとき、それは保険会社から支給されますが、この時、保険会社が提示する賠償額にそのまま納得してしまうのは危険です。なぜなら、その賠償額は損保会社基準で算出された金額かもしれないからです。

実は、保険会社が支払う事故の損害賠償額の算出基準には、損保会社基準と裁判基準があり、損保会社基準は裁判基準より金額が低いのが一般的なのです。

つまり、保険会社の提示額を鵜呑みにしてしまうと、賠償金額的に損をしてしまう可能性があるということです。

もちろん、保険会社の賠償額が適正である場合もありますが、損保会社基準自体は保険会社が独自に定めた基準に過ぎませんので、それが絶対的に正しいわけではないことは知っておいてください。

ちなみに、損害賠償額をできるだけ高い基準で受け取れるにするためには、事故直後から弁護士に依頼しておくことが望ましいといえます。

法律のプロである弁護士に依頼すれば、保険会社もそれを意識するようになるので、損害賠償金額の算出においても、損保基準ではなく最初から裁判基準で計算するようになります。

そうすれば賠償金額をアップできる可能性があるので、この点でメリットがあります。
ただし、弁護士に依頼するときはなるべく早めに依頼するようにしてください。

なぜなら、保険会社との交渉でいい条件を引き出すためには、早い段階から事故に関係して情報収集を行わなければならないからです。

そこで得られた情報が交渉の武器になり、結果として金額をアップさせる決め手になるので、このことはとても重要です。