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交通事故慰謝料が減額されてしまった事例

交通事故の被害にあってしまった、慰謝料を請求することができます。
慰謝料が発生する交通事故とは、基本的に人身事故に限られているのですが、治療にかかったお金の他にも、精神的な苦痛などに対する慰謝料などを請求できるので覚えておいてください。


一般的には保険会社の代理人が交渉を行ってくれて、示談という形になるのですが、慰謝料が減額されてしまうケースというのもあります。

 

交通事故における慰謝料には、自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準という3つの基準があるのですが、これらはあくまでも基準でしかありません。様々なケースによって、ここから増減がなされるという形が一般的です。

 

特に、慰謝料が減額されるというのは、加害者の誠意というのが大きいとされています。


保険会社の代理人にすべての交渉を任せてしまって、被害者の見舞いにもこないというようなケースでは誠意がないとみなされてしまい、慰謝料の増額がなされるでしょう。
しかし、その反対に被害者に対して加害者が誠意ある対応を心がけていると、誠意があるとされ、慰謝料の減額という形があるようです。

 

他のケースとしては、飲酒運転をしていたというケースです。
仮に自分が運転をしていないとしても、運転者が飲酒をしていて、自分が同乗している時などだと考えてください。


この場合、運転者が飲酒していることを知りつつ、車に乗り込んで事故にあったとみなされてしまうので、慰謝料は減額されてしまいます。
また、同乗している車が事故にあったという場合では、運転者にしきりに話しかけるなど注意をそらしてしまうと問題です。


このケースでも一方的な被害者とはならず、本人にも責任があるとして慰謝料の減額がなされると考えてください。

 

逆に、妊婦さんが交通事故をきっかけに流産してしまった、結婚が破談になってしまったなどのケースでは慰謝料が増額することがあります。
事故が起こってしまったとしても、その事故がどのように起こったのか、この因果関係が慰謝料に大きな影響を与えいるのです。